【開催レポート】対話の場「文京ミ・ラ・イ対話」 第2セッション 「家庭を支えるご近所力~家族構成の変化に対応するには~」 事例紹介


9/8に開催した対話の場「文京ミ・ラ・イ」 第2セッション 「家庭を支えるご近所力~家族構成の変化に対応するには~」では、地域課題解決の取組事例として以下の10事例を紹介しました。

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■事例① 子育てセンター「ちびっこはうす」(山梨県)

http://www.chibikko-house.jp/
【地域課題】
地地域内での人々の交流が少なく、子育てする母親が孤独感・閉塞感を感じている
【解決の方向性】
母親に、居場所と仲間を得る場・チャンス・情報を提供
【概要】
・子育てサークルが出発点となり、利用者が運営者となる仕組みにより各地に展開(ネットワーク化)
・フリーペーパーの発行や子育て支援センターの運営などの業務を実施
【ポイント】
・本事業で居場所や仲間を得ることができた参加者が、スタッフとして新しい行動を起こすことでネットワーク化が進む
・当事者や経験者が集まっているため、市場のニーズ把握が確実
・NPO法人、株式会社、福祉法人を、業務に応じて使い分けている

■事例② NPOコレクティブハウジング社

http://www.chc.or.jp/index.html

【地域課題】
地域でのつながりが希薄なため、様々な世代(単身独身者、子育て世代、介護世代など)で孤独感・閉塞感がある
【解決の方向性】
既存の家族概念、福祉概念、住宅概念に捉われず、人と人との新しい関係づくりを目指して住居(暮らし)を提供
【概要】
・独居スペースと共用スペースが併存、生活の一部を共同化する住居を提供
・コレクティブハウジング社は、事業運営をするのではなく、事業したい人の支援(企画、デザイン、マッチング等)を行う
【ポイント】
・事業主、住居者、住居者同士のWIN-WINな関係をデザイン
・ボランティアや善意だけでなく、人々のつながるきっかけを提供
・「地域のつながり」をより「おしゃれ」にイメージ化し、幅広い層を巻き込む

■事例③ 育て上げネット(立川市など)

http://www.sodateage.net/

【地域課題】
引きこもりなど生きにくさを抱える若者が増加している一方で、彼らを「支え合う」仕組みが社会に足りない
【解決の方向性】
「自分たちにできないことは、他人の力を借りる」を実現するため、多様なプログラムを提供
【概要】
・若者の「働くこと」と「働き続けること」への支援、学齢期の若者への支援、保護者への支援が事業の3本柱
・コーディネーターが若者の悩みや希望に応じつつ、グループ行動を基本に若者の就労支援を行う(ジョブトレ)
・自発的に支援施設に来ることが難しい若者を訪問して支援する専門家を育てる(家庭訪問支援士養成講座)
【ポイント】
・コーディネーターの専門性を高めることで、若者の課題と社会資源を結び付ける
・多様な専門家・専門団体とのネットワークを形成
・企業や行政から支援を得るためのプログラムの工夫

■事例④ 文化学習ネットワーク

http://www.npobunka.net/

【地域課題】
家庭教育力の低下と若者の居場所づくりの必要性
【解決の方向性】
子どもたちに学習支援や不登校児童・生徒の居場所をつくり、若者に対しては社会参加や就労支援の機会を提供
【概要】
・「勉強がわかりたい」「学び直したい」「何とかしたい」といったニーズに対し、個々に応じた「学び」を一緒に考え、応援するプログラムを実施
・「社会とつながりたい」と望む人々を支援するプログラムを実施(コミュニティカフェなど)
・相談の場や地域若者ステーションの設置
【ポイント】
・1974年からの実績を通じて、家庭や地域ニーズを細かく把握
・学びと仕事を同時に行う「中間就労」の仕組みを活用し、地域とも連携

 ■事例⑤ 駄菓子屋カフェ(神奈川県平塚)

http://www.takeman.co.jp/dagashiyacafe/index.htm

【地域課題】
世代を超えてつながる機会が少なく、関係性がつくれない
【解決の方向性】
駄菓子屋をキーに、多世代が集う場所(駄菓子屋+ギャラリーカフェ)を提供
【概要】
・駄菓子屋を併設したギャラリーカフェを運営し、「駄菓子屋⇒子ども⇒子ども連れでも参加できるカフェ」や「ギャラリー⇒地元のプロや市民の作品展示」など、多世代が参加できる仕掛けを提供
【ポイント】
・駄菓子を一つのきっかけとして、多世代を巻き込むコミュニケーションの導線をデザイン
・カフェとしても質の高いサービスを提供

■事例⑥ スリール株式会社(東京都)

http://sourire-heart.com/

【地域課題】
子育て世代にとっては、仕事と家庭の両立を実現する適切なサポートがない。一方学生にとっては、将来の仕事や子育てに漠然とした不安がある
【解決の方向性】
学生が子育てサポートをしながら、子育て世代のロールモデルと接し、実際の現場を学ぶ機会を提供
【概要】
・学生は、各家庭に入り子育て支援(ベビーシッター)をすることで、ワークライフバランスを学べるスキーム
・ワーク&ライフインターンという概念を導入して人件費を抑え、子育て世代に低価格なサービスを提供
・子育て世代には、サポーター学生とのつながりが生まれ、学生の相談に乗るなど、サービスを消費するだけではない役割が生まれる。
【ポイント】
・他のベビーシッター業との差別化を図るインターン概念の導入により、低価格にして学生の学びにもなるなど、子育て世代と学生両者にWIN-WINなサービスを実現

 ■事例⑦ マイケアプラン・ネットワーク

http://www.mycareplan-net.com/index.html

【地域課題】
10年後の自分の暮らしを思い描けないので、未来への備えができない
【解決の方向性】
介護計画(ケアプラン)を自分で行うことで、ライフプランについて考える機会を提供
【概要】
・ケアプランの作成を推奨・普及する活動(「模擬家族のケアプランを立てる」など)を行い、現在介護を必要としていない若者に対しても、ライフプランを考えるきっかけを提供
・ケアプランの作成ツールは、実際に介護当事者が家族や協力者と話し合いながら作成
【ポイント】
・ケアプラン作成支援ソフト『とき』などのツールを整備することで、自治体との連携が可能になった
・きっかけが新聞への投稿に始まるなど、メディアでの活動が注目され、ネットワークを形成

 ■事例⑧ 患者スピーカーバンク(東京都)

http://npoksb.org/

【地域課題】
自分の体験を伝え、社会に役立てる場や方法がわからない
【解決の方向性】
患者・障がい者という立場から、自分の体験を語りつつ、一般市民、医療系学生、医療者に向けて、講演・講義を行うスキルを習得する場を提供
【概要】
・自分の知見を客観的に伝えられるよう講習を行い、スピーカーを育成し認定。認定スピーカーを人材バンク化し、企業や医療機関のリクエストに応じて派遣
【ポイント】
・「日本の医療を変える」というミッションが明確で、患者が医師に物申すという観点がユニーク
・主宰者のみならず、スピーカーを育成するスキームが幅広い展開へとつながる
・患者サイドからの講演は、一般市民のみならず医療機関の意識改革につながる

■事例⑨ 有馬富士公園運営・計画協議会
    ~有馬富士公園パークマネジメント支援~(studio L)

http://www.studio-l.org/project/01_arimafuji.html

【地域課題】
地域への思いを持っている人は多いが、地域活動に参加するきっかけがない
【解決の方向性】
公園づくりとその運営を通じて、地域のNPOや市民が参画する場を提供
【概要】
・NPOや市民がキャストとして活躍する場を提供することで、一般市民をもてなす仕組みを確立
・市民が開発したプログラムに多くの市民が参加することで豊富なプログラムを提供、それが来園者の増加に
【ポイント
・公園を巡るハードのマネジメントではなく、ソフト面に着目したことが活性化につなる
・利用者だった市民を、運営側に巻き込む仕組みづくり
・公園の運営や計画事業を通じて、地域コーディネーターも育成

■事例⑩ NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント

http://musashikosugi.or.jp/

【地域課題】
マンション住民同士のつながりがなく、近所に知り合いがいない。災害時などに不安がある
【解決の方向性】
マンション住民でNPOを立ち上げ、武蔵小杉駅周辺の地域コミュニティ形成や安全・安心まちづくりを目指す
【概要】
・「防災に大事なのはつながり」との観点から、ゴミ拾いや子育て交流サロン、読書会や男の料理教室など、参加しやすいメニューを幅広く催すことで、日常的に人々がつながる仕掛けを展開
【ポイント】
・「防災」を目標としつつも、住民が参加しやすいメニューを提供、巻き込みを促す
・各WGの設立など、個人の負担を軽減しつつ、各問題に深く対応する仕組みをつくる


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