【開催レポート】 3/10、3/15 活動ブラッシュアップ講座 「ソーシャルキャピタルを活かした活動づくりの実際」


地域に根ざした活動を持続的、発展的に運営するには、活動する方たちと地域の方たちが助け合える関係性(ソーシャルキャピタル:社会関係資本)が重要で、これからの地域づくりの鍵として注目を集めています。これまでの新たな公共プロジェクトにおいても、それを裏付けるような地域のつながりから活動が推進していった事例が多くみられました。そこで、新たな公共プロジェクト関連団体の事例を2つ取り上げ、そのソーシャルキャピタル形成プロセスを分析し、活動の立ち上げや成長に具体的に何が大切なのかを考える勉強会を開催しました。

参加者の多くは、既に地域で活動しており、ヒントを得たい方や、ネットワークを広げたい方でした。ハブとなる方と知り合うことや、町会や自治会などの地縁団体とのつながり方の話から気づきを得ることができました。

さらに、事務局としても、個々の団体の成長の軌跡を振り返り、新たな公共プロジェクトがきっかけとなったネットワークがそれぞれの活動を支え合う仕組みとして、大きな役割を果たしていることを実感する場となりました。

1.仲間とのつながり方、話し合い方~まちのLDKのメンバーの経験から~

【開催概要】

日時 3月10日(金) 19時~20時45分
場所 さきちゃんち (小石川3-36-14 2F)
参加人数 12人
開催趣旨 子どもの居場所「さきちゃんち」の運営参加、地域メディア「 J IBUN 」、子育て応援「サロンゆるっと」などに取り組むグループは、どのように生まれ、活動を展開してきたのでしょうか?まちのLDKの及川さん(タカ)、亀山さん(カメ)、八木さん(ヤギ)が、地域活動に関わろうとしたきっかけや、それぞれどう踏み出してきたのか、 そして仲間とどのようにつながり、話し合い、活動を進めてきたのか。タカ・カメ・ヤギとワークショップを交えながら楽しくつながりましょう!
プログラム 1.活動紹介
2.パネルディスカッション
3.ワーク「自分の得意・好きなことを共有する」
4.仲間とのつながり方、話し方、活動の進め方について

 

今回のブラッシュアップ講座では、子どもの居場所「さきちゃんち」がどういう思いと経緯でできたのか、仲間をどう作り、どのような話し合いをしてきたのかなど、利用登録者が1,500人を超える活動が生まれたプロセスから、仲間の広げ方を話し合いました。
まちのLDKの3人のこれまで、これから、さきちゃんちができるまでのストーリーでは、 機会がある毎に、みんながしたいことを話し合い続けたことや、マルシェなどのイベントに出展することで仲間を増やすことができたこと、そのような中で空きスペースを紹介されたという経緯についてお話がありました。
また、話し合いを重ねても、実際に居場所を運営しようとすると、生活の中で実際に割ける時間、場所を使うルールなど様々な問題が発生し、仲間同士でうまくいかなことや、まとまりきらないこともあったそうです。そこで、パンフレットなどを作る中で文言をまとめていき、それを何度も改訂していくことで、仲間との方向性なども決まっていったそうです。
3月末に、プロボノの支援を受け活動の整理ができたこともあり、ホームページの立ち上げが実現しました。また、これからはメンバーがイベントやワークショップの企画・運営を行うというよりは、何かやりたい人のやりたいことが出来る場所として機能させていきたいということでした。

2.千石・本駒込・白山エリアにおける子育て支援ネットワークについて考える

【開催概要】

日時 3月15日(水) 19時~20時45分
場所 大原地域活動センター(千石1-4-3)
参加人数 19人
開催趣旨 子育て支援の活動の立ち上げや展開に必要な地域のつながりは?活動同士は、これからどのようにつながっていけるのでしょうか?千石~白山にかけてのエリアで、多様な目的、担い手による子育て支援の活動が始まっています。そして活動同士がゆるくつながってきています。活動実践者の経験をもとに、地域課題、これから必要な課題解決方法、私たちができることを考えていきましょう。
プログラム 1.活動紹介
各団体より、「活動の目的」「地域課題の解決のためにどんなことに取り組んでいるのか」について紹介
<活動実践者の方々>
・加藤 良彦さん(NPO法人風のやすみば)
・高浜 直樹さん(ぶんきょう子育てネット)
・船戸 保志さん(TEAM空)
・高山 陽介さん(わでかくらぶ)
・田中 由美子さん(NPO法人子育てkitchenグループ)
・倉持 歩さん (ツチノコ広場)
2.パネルディスカッション
~活動を実施するに当たり、どのように地域とつながってきたか
3.質疑応答

 

今回は、千石~白山にかけてのエリアで実施されている多様な目的、担い手による子育て支援の活動を通じて、地域とのつながりを、どのようにつくっていくのかを考えました。

まずは、個々の活動についての紹介がありました。それぞれの活動を始めるその発端となった思いや体験、そしてどのようなことを目指して活動をしているのかといったことをお話いただきました。

また、「地域とのつながり方」についてのパネルトークでは、地域の商店街を利用していたら、そこの店主さんが色々な地域の人につないでくれた、町会の活動をしている方からキーパーソンを紹介してもらえたなど、新しい活動と地域をつなげるハブとなるようなキーマンがいることがポイントであるというお話がありました。いきなり商店街や町会に入るのはハードルが高くても、お店がハードルの低い接点となり、入り口となる可能性が高いというお話は、文京ミライ・カフェなどでもでていたお話であり、新しい地域の入り口を考える視点として有効と思われます。

また、イベントを開催する場所を紹介してもらえたり、関わってみると色々な地域のリソースが見えてきたそうです。なお、町会なども新しい企画や新しい方との接点を求めていることなども分かったそうです。大事なことは、自分たちの「やりたい」だけを伝えるのではなく、PTAなどの地域の活動に参加したり、お祭りを手伝ったり、一緒に話したり、お酒を飲んだりといった関係性づくりです。

さらに、NPO法人風のやすみばの加藤さんからは、町会には全戸配布というネットワークがある。それをうまく活用すれば活動が広がる可能性もあるので、インフラとしての町会を若い人が上手に使えるようにサポートしていきたいといったお話もありました。

町会と新住民という構造を嘆いていても先に進まないので、本日お越しいただいた千石、本駒込、白山地域で活動しているみなさんのように、アクションを起こし地域の方と一緒に暮らすことを楽しむという姿勢が何よりも大切なことではないかと感じました。

千石地区に新しい拠点を作る計画もあり、さらに連携しながら活動が発展していくことが期待されます。

【参加者の声】

・色々な知見が勉強になりました。
・文京区育ちでも、あまり地域とつながっていませんでしたが、子どもができると、子どもを通じて地域とつながりました。今の活動も、一人では広げられませんでしたが、ある人との出会いがあって一緒に取り組んでいます。地域の活動には、そうしたことが必要だと思います。
・改めて町会に入ることの意味を知りました。地域でのお祭りが、どのように実施されているのかも知りませんでしたが、こうしたことを町会が行っていることを知らない人は多いと思います。
・文京区にはポテンシャルの高い人が多いと思います。また、一方でそうした方々が活動をするために、場所と仲間を求めている人がいるのではないかと思います。
・地域もそうですが、社会全体で、現在50代前後の人が、年上の世代から受け継いだことを、子世代に継承できていないのではないかと思います。そのことが問題ではないかと思っています。
・文京区は人材の宝庫だと思います。ただ、地域で何かをやろうとすると、叩かれるのではないかという不安もあります。こうした不安を除くものがあればよいのではないかと思います。

 


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