【開催レポート】11月の文京ミライ・カフェ「女性がもっと自分らしく活躍できる地域・組織をつくるには?」


11月14日に、文京ミライ・カフェ「女性がもっと自分らしく活躍できる地域・組織をつくるには?」を開催しました。地域で女性の生き方をサポートする活動している方からの話題および問題提供の後、各テーブルで対話をしました。

■プログラム概要 

日時:平成28年11月14日(水) 18:45~21:00
会場:区民センター フミコム
参加者数:20人
テーマ:女性がもっと自分らしく活躍できる地域・組織をつくるには?
ゲスト:
○「”自分らしく生きる” を、地域で支える!」
~池永富美子さん (小石川ウーマンベース代表)
○「仕事だけでも、子育てだけでもない新しい働き方、暮らし方って?」
~小中冨菜穂さん (非営利型株式会社Polaris文京・豊島エリアコーディネーター/ ブンキョー庶務部共同リーダー/ @craft立ち上げ人 )
○「リケジョ(理系女子)のよりよいキャリア選択のために」
~講談社Rikejo事務局 矢部純代さん、理系女子コミュニティ凛 代表 島百子さん

 

■ストーリートーク(話題提供者からの問いかけ)とミライセッション(対話)からの気づき

◇「”自分らしく生きる” を、地域で支える!」~池永富美子さん (小石川ウーマンベース代表)

小石川ウーマンベースの池永さんからは、ご自身がライフイベントでキャリアを中断するという選択をしたり、今の社会では子育てと仕事が両立できるような理想的な形での復職が難しいと感じたご経験より、同じような境遇や思いを持っている女性をサポートする小石川ウーマンベースを立ち上げたというお話がありました。また、女性の人生の選択をもっと自由にせきるよう、お母さん自身も学び、世界を広げてもらいたいとお考えです。さらに、地域で子育てをサポートするために、「市民先生」の寺子屋なども実施しています。「市民先生」という仕組みによって、子どもたちにとっての親でも先生でもない大人や地域との関わりや、学校と家庭以外の居場所づくりをしています。こうしたお話から、池永さんからは、「自分のためのサードプレイスが近所にあるとしたら、どういった場所であってほしいですか」がお題として挙げられました。

dsc_2316

【対話の内容】

・サードプレイスということで、色々な人の興味を満たされる場所がよいのではという話になりました。特に、仕事帰りなど自宅に帰る前に、子供を連れて立ち寄れるのはありがたいといった意見が多くありました。
・子連れ限定ではなく、色々な使い方ができると多様な人が使うことになるので、新しいつながりが生まれるのではないかといった話もありました。
・つながりづくりツールとして「食」が注目されていることもあり、食事の提供も必要ではないかということになりました。また、広いスペースがほしいなどといった要望も挙がりました。

【池永さんより】

子どもがまだ小さいため、今回は久しぶりの夜のイベント出席でした。普段の小石川ウーマンベースのイベントに来ていただく方達とはまた別の層の方達とお話し出来て、それが何より新鮮でした。 「近所にある自分のためのサードプレイス」をテーマに参加者のみなさんとお話させていただきましたが、既に子連れで食事しやすい場を作られている方がいたり、自分なら仕事の後家に帰る前にこんな場所が欲しいといった希望を教えていただいたり、学びやヒントをたくさんいただけて、有意義な時間でした。女性にとって居心地のいい地域づくりは、老若男女誰もが住みやすい街づくりにつながるという手応えも感じました。 一緒に登壇させていただいた方々の活動や課題に感じていることの発表もとても面白かったです。 どうもありがとうございました。

◇「仕事だけでも、子育てだけでもない新しい働き方、暮らし方って?」
~小中冨菜穂さん (非営利型株式会社Polaris文京・豊島エリアコーディネーター/ ブンキョー庶務部共同リーダー/ @craft立ち上げ人 )

ブンキョー庶務部の小中冨さんからは、「ゆるやかだけど本気」というポラリスが提案するコミュニティで仕事をするという考えや、ご自身がブンキョー庶務部の立ち上げに関わることになった思いなどをお話いただきました。また、小中冨さんは、そうしたお母さん方と一緒に活動をされていて、子育てはブランクでなく、子育てで得る力はキャリアにつながっており、そうしたお母さんたちの力を生かさないのは勿体ないと考え、単なる委託業務ではなく、お母さんたちのポテンシャルを生かせるような新しい仕組みづくりにチャレンジしています。
そうした話から小中冨さんからは、男女問わず、「多様性を認め合う、柔軟な働き方、それを実現するための仕組み作りとしては、何をしたらよいですか」がお題として挙げられました。

dsc_2323

【対話の内容】

・多様な価値観や多様な働き方を認めるとなると、ついつい子育て世代は、「子育てと仕事」というように考えがちですが、「介護と仕事」も大きなポイントであることが話されました。
・当事者と雇用者といった関係では難しいこともあるので、仕組みとして、両者の間に入る第三者的な人が必要ではないかといった話もありました。そうしたワンクッション入る仕組みができることで、もっと多様な人が自己実現できる社会が作れるのではないかといった意見も挙がりました。

【小中冨さんから】

業種の異なる人々が集まる場で活動内容を話す機会をいただき、様々な反応を直接感じることができました。地域課題として掲げた「多様性を認め合う働き方」について、子育てや介護等と仕事との両立は、当人が属している組織だけでは解決が難しく、間に介入する第三者的組織や人が必要ではないか、といった提案が多く上がり、議論を重ねました。それぞれの立場から闊達に意見を出し合うことで、新たな考察が生まれ、課題解決に向けて前向きに取り組む意思を共有することができました。

◇「リケジョ(理系女子)のよりよいキャリア選択のために」
~講談社Rikejo事務局 矢部純代さん、理系女子コミュニティ凛 代表 島百子さん

Rikejoプロジェクトの矢部さんからは、「女性が理系に進むキャリア」に対する理解がまだまだ進んでいないことから、理系の選択をあきらめる女子が多い現状についての説明がありました。また、Rikejoプロジェクトとして「理系を増やす」のではなく、「自分の可能性を信じて、自分のやりたい道を選択できるようにする」ことを目指し、ロールモデル提示やイベントなどの活動をしていることの紹介がありました。
また、お茶の水女子大学の在学のリケジョであり、理系女子大生コミュニティ凛の代表でもある島さんからは、理系女性を増やすためには、職業選択よりも、高校における文理選択の要因が大きいという話がありました。そうした中、自身が文理選択を悩み、高校において理系文系と分けなくてもよいのではと感じていることから「文理選択って必要ですか?」がお題として挙げられました。

dsc_2327

【対話の内容】

・そもそも理系文系といった文理選択以上に、なぜ学ぶのかということを気づかずに勉強していることが問題ではないか。受験のために学ぶのではなく、生きるための学びであると大人になってわかるようになるといった意見がありました。
・また、物理など嫌いな人も多いが、世の中すべて物理で動いていると考えると興味もわいてきますし、例えば料理なども科学的な要素も多く、理科は、生きて行くための知識を得る学問であると考えるともっと興味をもって選択してくれる人も増えるのではないでしょうか。
・キャリア選択において、親の役割は大きいのではないかといった意見も上がりました。土木系の道に女子が進むということはなかなか理解・イメージされないが、都市計画・開発などの土木分野において女性の意見はこれから必須になると考えられています。そこで、ベビーカーを使っている母親たちと土木関係者が一緒に街歩きをすることで、土木分野に女性(ドボジョ)が必要であることを啓蒙する活動もあるそうです。今後は、このようなタイプの活動も増やすべきではないかといった話となりました。

【島さんから】

今回お声かけいただき初めて文京ミライ・カフェについて知りました。老若男女が 集まりより良い地域づくりのために話をするということで、今回のテーマは女性の活躍推進にも関わらず男性参加者も多く驚きました。私のテーブルでは「学生の進路選択」についてディスカッションをしましたが、その決定に大きく関わっている母親の意識改革を行うというアイディアは特に印象深かったです。
学生の就業体験の少なさや教育のあり方といった現状の課題についても多くの意見が活発に交わされ、社会全体が課題意識をもちつつあることを感じること ができました。参加者の皆さんが一大学生である私と対等に話をしてくださり、率直な意見交換を行えたのも大変嬉しかったです。普段お会いできないジャンルの方々ともお話する機会をいただきありがとうございました!

■対話の様子

dsc_2310 dsc_2312 dsc_2320

■参加者の声

・たくさんの人とコミュニケーションを図っていくことの大切さがわかりました。
・サードプレス、場作りを多くの方が求めていることに気づきました。職場を離れて、話ができて大変有意義でした。
・皆さんの活動から多くの課題を感じさせて頂きました。積極的なご意見が多く、楽しく考える機会となりました。
・今後、このような活動を、多くの方に知ってもらえる機会があるとよいと思いました。


Check Also

1年間で42人の方にお話いただきました!~文京ミライ・カフェ ゲスト一覧

5月より開催した文京ミライ・カ …