【開催レポート】9月の文京ミライ・カフェ 「地域との接点をどう作ればいいだろう?」


9月14日に、文京ミライ・カフェ「地域との接点をどう作ればいいだろう?」を開催しました。3人の地域活動実践者の方からの話題提供、問題提供の後、各テーブルで対話をしました。

■プログラム概要 

日時:平成28年9月14日(水) 18:45~21:00
会場:区民センター フミコム
参加者数:24人
テーマ:「地域との接点をどう作ればいいだろう?」
ゲスト:
○「地域で多世代がつながる場をつくるには?」
~林育恵さん (株式会社ツリー・アンド・ツリー)
○「参加しやすい町会や地域をつくるには?」
~大岩良至さん  (関水町会、ぶんきょう・いんぐれす)
○「地域の中で中高生の育ちを支えるには?」
~白田好彦さん  (文京区青少年プラザ b-lab)

 

■ストーリートーク(話題提供者からの問いかけ)とミライセッション(対話)からの気づき

◇「地域で多世代がつながる場をつくるには?」 ~林 育恵さん (株式会社ツリー・アンド・ツリー)

林さんからは、地域密着型学童保育「ツリー・アンド・ツリー本郷真砂」(http://treeandtree.co.jp/)の活動の紹介や、実践してみてわかる難しさについてお話がありました。
ツリー・アンド・ツリーは、子どもの居場所ですが、運営に関わる大人の居場所にもなっているという側面もあります。子どもと大人が一緒に過ごすことで、自然と子どもに、社会の役割を感じさせるという効果も実感しています。また、「つながりを価値」にすることの難しさも感じており、「子どもの預かり」という喫緊のニーズと解決を通じて、自然につながりができる仕組みをつくりたいと考えています。そこで、対話のお題としては、「地域の多世代とつながる仕組み作りのアイデアは?」が挙げられました。

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【対話の内容】

・「多世代交流」というと人は集まらない。「何をやるのか」が大事です。流しそうめんでも、ヨガでも、そこに行く理由や、そこでの自分の役割がないと人は集まったり、協力したりしないといえます。
・地域の人はそれぞれ好きなものや得意なものを持っているので、それに注目して協力してもらうのがよいのではないでしょうか。
・地域包括ケアセンターなどと連携して、実施をするのも一つの方法です。高齢者の方がサポーターとなることで、外にでるきっかけになります。また、高齢者以外にも、子育て中のママや、お父さんの出番をつくる仕掛けがあってもよいのではないでしょうか。

 【林さんより】

それぞれ違ったバックグラウンド、そして多様な考えやアイデアを持つ皆様との対話は、日頃気づかない新たな視点を得ることができ、貴重な時間でした。特に、大人達のいきがい、やりがいの場の重要性や課題について、意見を交わすことができ嬉しかったです。

 

◇「参加しやすい町会や地域をつくるには?」~大岩 良至さん  (関水町会、ぶんきょう・いんぐれす)

関水町会の大岩さんからは、マンションのエレベーターでの挨拶すらしない沈黙の時間に対する違和感から、地域のつながりについて関心を持ち、町会活動を始めるまでのお話や、町会活動をしてみて感じる人手不足などのお話がありました。また、文京社会起業フェスタでのGさんとの出会いから、イングレスを通じた若者と地域のつながりのお話もありました。定期的なイングレスの体験会(http://ingress-bunkyo.tokyo/ )を実施していくことで、若い人が地域の行事やイベントを手伝ってくれるようになるなど、イングレスをきっかけにしたリアルなつながりができていったそうです。そうしたことから、大岩さんからは「敷居の低い、入りやすい町会にするには?」というお題が挙げられました。

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【対話の内容】

・町会活動に参加しにくいのは、自分が本当に役立つのかわからないからではなかという意見がありました。
・子どもがいれば、子どもをきっかけに、町会活動に参加できるが、子どもがいない世帯ではそのきっかけすらないのが実情です。マンションの自治会ごと、町会活動に参加するといった手もあるのではという意見もありました。
・イベントは町会活動の入り口となる可能性が高いという意見も多く、イベントを多くしたら、お手伝いをしてくれる人が増えたという例もあるそうです。行事をたくさんやる。また、その行事予定をわかりやすく公開する。若い人でも参加できるようにポスターなどは若手を意識して作る。といった工夫が必要ではないかという意見がありました。

 【大岩さんから】

・貴重な意見をありがとうございます。地域のマルシェでイングレスゲームの体験会のブースなどを出店し続ける中で、地域の人の理解度も上がってきています。また、若い人が別の形でお手伝いしていくれています。色々な人と連携しながら、後世に伝える町づくりをしていきたいと思います。今後はポケモンGoなどもやっていきます。気軽に遊びに来てください。

◇「地域の中で中高生の育ちを支えるには?」~白田 好彦さん  (文京区青少年プラザ b-lab)

白田さんからは、b-labの活動紹介と地域との関わりについてお話がありました。B-labの活動の中で、利用者の一人が「流しそうめんをしたい」という思いを実現するために、町会の方の力を借りたら実現できたという経験から、地域は、子どもたちのやりたいという思いを受け止めてくださると感じたそうです。学校や家庭などで、自分の居場所のない子どもがいた時に、受け止めて、居場所となるのがb-labであり、地域もまたその受け止めるネットとしての多様性、可能性があると白田さんは感じているそうです。
そうしたことから、「中高生目線で考えたとき、地域に必要な機能とは?」というお題があげられました。

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【対話の内容】

・子供の自主性を大切にするのが一番で、大人がお膳立てしたり、大人からアプローチするのは、子供を見守ることと少し違うといえます。大人からアプローチするのではなく、子どもからアプローチがあった時に、やりたい思いをサポートする居場所や地域であるべきではないでしょうか。
・地域に住んでいる方の生き方や人生が、子どもたちに影響を与えることがあります。自分にとってよいモデルと出会ったときに、視点が変わることが期待されます。そのためには、地域の大人のプロフィールリストなどを作成するのも一つの方法ではないでしょうか。
・地域に入るといっても、コミュニケーション能力がまだ十分ではないので、入りづらいとことがあると思います。入りたいけど入れないといった気持ちを引き出すのも大人の役割かもしれません。

【白田さんから】

葛藤多き中高生にとって、多様性あふれる地域のヒト・モノ・コトは、人生を彩るスパイスであり、安全な基地でもあります
中高生と地域の距離が近くて遠いと感じていた昨今でしたが、今回まさに地域を担う参加者の皆様方との対話で感じたのは、自分が思っている以上に、地域は中高生にとって開かれているということでした。
地域と中高生の仲介者として自施設でできることはなにか。
地域の中に飛び込みながら、その答えを探していきたいと思います。ありがとうございました。

■対話の様子

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■参加者の声

・地域との接点の悩みは共通点も多く参考になりました。町会に参加してみようかなと思いました。
・色々な年代の人と話して、ミクロな話~ミクロな視点でテーマについて考えられました。共有したり、オープンにしたりすることが大切だと思いました。
・普段の生活で感じていることが、何かの参考につながる意見になると思いました。周りの方の自分とは見方の違う意見が聞けるのも楽しかったです。
・地域活動への参加は、「何ができるのかわからない」という第一のハードルがありますが、「若い人がくるだけで嬉しい」という意見もあるようですので、とりあえず、いってみようという気持を大事にしようと思います。
・組織に属していなくても、小さなコミュニティを作り、そこから広げてつながることは、個人でもできると思いました。敷居を低くしてゆるくつながることがきっかけになると思いました。


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