【開催レポート】文京社会起業フェスタ2016 いいね!から街の仲間をつくろう!


「文京社会起業フェスタ2016 いいね!から街の仲間をつくろう!」を、2016年2月11日(木・祝)文京シビックセンター小ホールにて開催しました。当日は区内外から167名の参加がありました。

第一部はトークセッションとプレゼンテーションです。トークセッションでは、NPO法人シブヤ大学学長である左京泰明さんにお話しいただき、参加者同士で感想を共有し合いました。プレゼンテーションでは、2015年度の支援プロジェクト3団体より、それぞれの活動について発表が行われました。
第二部は「いいね!交流会」と題して、アクション・ラーニング講座受講生と2015年度登録プロジェクトによるプレゼンテーションとテーブル対話、2015年度支援プロジェクトによるワークショップと体験会、それぞれの実施会場における各プロジェクトによる資料展示が行われました。
また、クロージングセッション後は、お茶やお菓子を飲みながら気楽に語り合うフリー交流会が行われ、自由な交流が行われました。

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◇第一部 トークセッション&プレゼンテーション

区長挨拶

開会の挨拶として、成澤文京区長よりご挨拶をさせていただきましました。
文京区では「協働・協治」を進めており、新たな公共プロジェクトでは、
・自主的な活動の支援
・地域課題の解決
を目指していること、
「行政が考える課題と、区民が考える課題は違うかもしれないが、区民の自主的な取り組みによってその違いを乗り越え、地域を良くしていってほしい」とのお話がありました。

左京泰明さんによるゲストトーク「『“共に学ぶ”からのコミュニティ・イノベーション』〜シブヤ大学の経験から〜」

NPOを志した理由

ゲストの左京泰明さんはトークの冒頭で、かつてノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ氏とムハマド・ユヌス氏の例を挙げられました。
「公的な活動だけでなく、その活動を進めていくためのビジネスという仕組みが盛り込まれていることに感動した」と自らが活動を始めるきっかけを回顧し、ソーシャル・ビジネスの可能性を訴えました。この感動が、左京さんが社会的活動に興味をいただくきっかけとなりました。

シブヤ大学が収益を上げられる仕組み

その後、シブヤ大学の立ち上げや内容についてお話しいただきましたが、受講生の目がひと際輝いたのは、収益を上げる仕組みについてでした。
注目されていたシブヤ大学でしたが、企業から協賛を集めるのは難しかったそうです。そこで、企業の課題を解決する形で、お金を頂くというモデルに転換しました。例えば、
・ ライフスタイルショップのマーケティング×自転車ワークショップ
・ ビールメーカーのマーケティング×シブヤの地ビールづくり
などという形です。これによって、収益を上げながら活動を続ける事が出来る様になったそうです。
この地域大学の仕組みは国内でも拡がっていますが、今ではメキシコ・スペイン・イラン・韓国など、様々な国に波及しているそうです。

「共に学ぶ」が社会を良くする

トークの最後には、課題先進国である日本が、その課題を解決する最前線はコミュニティにあるということを力説いただきました。
コミュニティで良い課題を見つけ、良い解決策を見つけられれば、その解決策が社会に拡がり、社会全体を変えていくことができる。というのが、左京さんが10年間活動を続けてこられたモチベーションの源泉だそうです。
「共に学ぶ事によって、社会を良くしていきたいと思っています。お互い、学びながら頑張っていきましょう!」と力強く締めくくっていただきました。

フェスタ1

また、ゲストトークの直後には、フェスタの目的である「出会い」と「交流」への入り口として、近くの参加者と感想を共有する時間が設けられました。
多くの参加者が、感想だけでなく自分が興味のある活動について、活き活きとお話をされていました。

フェスタ2

2015年支援プロジェクト・プレゼンテーション

ぶんきょう・いんぐれす(ぶんきょう・いんぐれす)

郷津氏と大岩氏から、一緒に活動する仲間の大切さを語っていただきました。
「これまで仕事一筋に生きてきたため、地域活動をどこから初めていいかわからなかった」と語る郷津氏は、昨年のフェスタにて大岩氏と出会いました。
その後、町会や商店街と繋がりのある大岩氏と、インターネットを中心に情報発信に強みのある郷津氏、というコンビで活動を進めることになりました。それぞれの強みを活かすことにより、
・商店街のイングレス応援店舗の拡大
・ネット上だけでなくリアルな交流の場としての「焼き芋いんぐれす」の実施
など、活動を飛躍的に前に進める事が出来たそうです。さらに今では新たな仲間も増えて、益々活動を広めていくことになりそうです!
○ぶんきょう・いんぐれすのWEBサイト(http://ingress-bunkyo.tokyo/)

フェスタ3

まちのキャッチフレーズ 創って使い倒して ずっとつながるプロジェクト(文京かるた隊)

代表の都丸氏は、「文京区は何でもあって住みやすい地域だけれど、地元意識やつながりが見えにくい」と感じているそうです。とは言え、つながりが無いわけではなく、そこにあるネットワークがお互いに見えていないため、活用できない状況である、という点に問題意識を持っています。
そんな状況を変えるためにかるた隊が実現したいのは、「地域活動情報の可視化」です。
そのために、
・HOP「制作プロセスでつなげます」
・STEP「コンテンツでつなげます」
・JUMP「イベント/ゲーム大会でつなげます」
という3つのビジョンを示してくれました。
そして、お話の最後には、文京区のかるたを一緒につくりあげるメンバーとして、
・かるたライター
・かるたファシリテーター
を募集していることを会場の皆さんに呼びかけました。
○文京かるた隊(https://www.facebook.com/karutatai/)

フェスタ4

ようこそサカミチin文京2023(本郷いきぬき工房)

「人は だれでも 誰かを 助ける ことが できる!」と大きく書かれた紙を掲げて登場した、本郷いきぬき工房の皆さん。「生き抜き防災」と「息抜き観光」を掛け合わせた活動を行っていく予定です。
このプロジェクトの内容は、「坂の駅」をみんなで作ろう!というもの。『坂の上の雲』発祥の地である文京区から、「坂の駅」を創っていきたいと意気込みました。
プレゼンの後半には、活動に参加してくれた障害者の方が本フェスタの発表のために作成してくれた映像の予告編を公開し、感動したポイントを映像と共に熱く語ってくれました。
○本郷いきぬき工房(https://www.facebook.com/ikinuki.labo/)

フェスタ5

◇第二部 いいね交流会

第二部は、A〜Dコーナーと、E〜Gコーナーの計7つのコーナーに分かれて実施されました。また、A〜Dコーナーにはそれぞれテーマが設定され、参加者は前半と後半2箇所を選んで参加するという仕組みで実施されました。

Aコーナー【地域づくり】

夜もおもてなし東京 岩嵜修平さん・松原裕香子さん
文の京 アート de わくwork ラボラトリー 加藤桃子さん
B-ぐる友の会 沼田洋一郎さん
ちいさな町をもっと楽しくするメディアrojiroji 秋山都さん(展示のみ)
文京ブックカフェ 富永泰世さん(展示のみ)

Aコーナーでは、地域のつながりや活性化への取り組みを行う方が発表を行いました。
参加者からは、「谷根千って何ですか?」というような質問が出て、発表者にとっては当たり前のことが知られていないという事実を認識しました。その他、当日の発表者同士のコラボを勧める意見などが挙がりました。

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Bコーナー【大人の学び】

文京区再発見『文の京エキスパート検定』 柳田吉彦さん
健康古民家かのう(仮称)〜心と身体の健康づくり〜 谷口実知子さん
やってみよう!はじめてのアート 川原知佳さん
学生時代にやりたいことを見つける会 井上慎也さん

Bコーナーでは、大人が学びや気付きを得る取り組みや、それらの取り組みを支援する場所づくりに取り組む方が発表を行いました。参加者からは、「こんな内容や価格だったら行ってみたい」というようなお客さん視点の意見が挙がったり、「興味があるので手伝いたい」という出会いなどがありました。

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Cコーナー【子どもの学び】

ESCAマグネットスクール×PBL 岸田英さん
新感覚 ぶんきょう子育てフリーペーパー うふふ 高山陽介さん
ダヴィンチキッズ&ダヴィンチーズ 大内悦子さん
子ども料理科学教室 NPO法人市民科学研究室

Cコーナーでは、実際のプロジェクトを通じて学びやつながりを創出するなど、独自のプログラムで子どもの能力や好奇心を引き出す取り組みについて発表されました。
参加者からは、各プロジェクトに対する深い質問等、それぞれの内容や、子どもが成長する仕組みに関する質問や意見が多く出ました。

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D会場【ソーシャル・チェンジ】

書(障)を捨てよ、旅に出よう 池田隆行さん・齋藤珠恵さん
文京ベビ・ナビ 加藤佑理さん
地域のつながり方の提案 舘野昌一さん
医療費節約Café 市村のぼるさん(展示のみ)

Dコーナーでは、日本の社会全体に関わるような大きな問題を解決するようなテーマを扱うプロジェクトについて発表が行われました。
参加者からは、プロジェクトが抱える課題を乗り越えるためのアイデアの他、「差別化ポイントが見えない」などの率直な意見も挙げられました。一方、参加者の勧めにより「コラボして進めてみましょうか」という話がまとまったプロジェクトもありました。

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フェスタ18

2015年度支援プロジェクトによるワークショップと体験会

ぶんきょう・いんぐれす

「イングレス体験会」として、未経験〜初心者レベルの方を対象に、シビックセンター付近を歩いて実際にゲームをやってみるという会を開催しました。体験会参加者からは「楽しかった!」「地域の活性化にいかせるといいと思う」といった感想が挙がっていました。

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文京かるた隊

「かるたワークショップ」として、地域かるたの代表格である群馬県のじょうもうかるたを体験し、地域かるたの可能性を体感してもらいました。その後、自己紹介かるたとして、自分を紹介する読み札と絵札を作り説明するワークも行いました。ユニークな札もあり、札を中心に初対面の人同士でも話がはずみ、つながりづくりのツールとしての可能性も実感できるものとなっていました。

フェスタ21

本郷いきぬき工房

第一部で予告編を公開した映像の本編を再生し、みなさんと意見交換を行いました。中には文京区の坂を中心に情報発信を行っているという、坂の専門家との出会いもあり、キリシタン坂など具体的な坂の名前を挙げながらの意見交換ができました。また、地域のイベントを主宰する人も参加し、コラボイベントやワークショップなど集まった方々での今後の展開について対話がされました。

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クロージングセッション

第二部では、参加者が「いいね!カード」にメッセージを記入し、共感したプロジェクトに渡していきました。最後のクロージングセッションでは、その枚数が最も多かった2プロジェクトが「共感賞」として発表され、当日の感想と皆様へのメッセージを発表いただきました。

■加藤桃子さん(文の京 アート de わくwork ラボラトリー)
「『なぜやりたいのか』など、深いところを理解していただけたことに感動しました。」
■岩嵜修平さん(夜もおもてなし東京)
「一人一人から意見をいただきたかったが、たくさんの方に来ていただいたので叶いませんでした。その中でも参考になる意見を多数いただけたので、これから活かしていきたいです。根津夜会にも是非ご参加ください!」
■松原裕香子さん(夜もおもてなし東京)
「文京区は人材の宝庫だと、正直びっくりしました!
我々は色々やっていますが、実は素人集団なので、是非皆さんのご参加をお待ちしております!」

また、昨年のフェスタで、ぶんきょう・いんぐれすの郷津氏と大岩氏が出会ったように、今年のフェスタでも多くの素敵な出会いがありました。例として「ようこそサカミチin文京2023」の本郷いきぬき工房と坂道専門家の出会いを参加者の皆様にご紹介しました。
参加者の区民の方も、自分自身が求めている機会について話したり、自分の経験を活かして取り組みたいことを積極的に話しかけているのが印象的でした。
過去2回のフェスタでは、ここでの出会いからプロジェクトが加速した事例がたくさんありました。

フェスタをきっかけに多くの仲間ができ、それぞれの活動が素敵な地域を創っていく。
そんな未来が想像出来るような、活気に溢れたフェスタとなりました。
この日の出会いが、これからのプロジェクトの成長にどうつながっていくのか期待されます。

 【参加者の声】

・参加者の方々がものすごく熱心でびっくりしました。また、色々な年代の人が来ていることにも驚き、いい区に住んでいると思いました。
・昨年も参加させて頂きましたが、昨年よりも資料、プレゼンの内容が濃く、大変興味深いものが多くありました。
・活動の始め方について、はじめる方法が良くわからないので教えてほしいです。


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