1/22 第5回社会起業アクション・ラーニング講座開催されました~日本ブラインドサッカー協会事務局長松崎さんをお迎えして


1/22の第5回 文京社会起業アクションラーニング講座には、ゲスト講師として、日本ブラインドサッカー協会の松崎英吾さんにお越しいただきました。第5回のテーマは「事業モデルを固める」です。松崎さんがブラインドサッカーを盛り上げ、かつ自立的・持続的に運営していくために構築した事業スキームをヒントに、自分たちの事業プランについて改めて、対象者は誰か?商品とは何か?どうやって事業を回していくのか?について考える回となりました。

ブラインドサッカー協会では、自分たちを社会変革アクターと考えています。何を変えるのかというと、障がい者と出会わない社会から生まれる障がいに対するマインドセットを変えることです。従来の障がい者スポーツの考え方は、先ずは、日本代表チームの強化と言われてきました。つまり、選手を強化して強くなれば認知が高まり、それによりスポンサーなども増えて、財政がまわるという考えです。しかし、パラリンピックで優勝しても認知が高まらず、財政は良くなっているとはいえない状況です。また、車いすバスケットボールのように認知度が90%以上でも同じ状況です。だた、強化したり認知を上げるだけでなく、障がい者スポーツのパラダイム転換が重要ではないかと松崎さんはお考えです。

日本ブラインド・サッカー協会では、ブラインドサッカーを通して障がい者との接し方を変えるために、2010年から「スポ育」という教育プログラムを始めたところ、2014年には400校、2万人が参加するまでのプログラムとなりました。その最大のポイントは、ブラインドサッカーを知ってもらいたい気持ちを捨てたことにあります。ブラインドサッカーのためではなく、教育現場で先生が感じている課題を解決するために、ブラインドサッカーを体験すると見せていくことです。徹底的に現場の先生のニーズを調査して、このプログラムで得るポイントとして、コミュニケーションの重要性、個性の尊重など6項目を定め、その価値を提供することで、体験会ではなくサービス事業として運営しているのです。
「スポ育」を支える考え方と仕組みは、対象者の本当のニーズを把握し、担任の先生の役に立つことに徹底的にこだわっていることです。そして、資金は学校からのお金でなく、企業スポンサーを確保することで賄います。同時に、スポンサーを集める時には、「困ってます、助けてください」と言うことをやめて、ブラインドサッカーのプログラムが社会に役立っていることを伝え、それをサポートすることに意味があるとして、企業との関係性を作ってきました。このように、自分を知って欲しいという欲望を捨てることから、様々な関係性が生まれ、結果として事業化が実現していきます。最終的には、日本ブラインドサッカー協会の目指すミッション「障がい者と健常者が一緒にスポーツを楽しむ社会をつくる」ということが実現に近づいていくのです。

このような発想の転換とスキームのお話は、受講生の方に大きな気づきを与えるものとなりました。2/11の社会起業フェスタでの発表に向けて、改めて、自分たちのビジョンを実現するためには、誰が対象者なのか、誰がその商品の支払いをするのか、考えていくことになります。

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