【開催レポート】(1/19)文京ミ・ラ・イ対話 第3セッション「家庭を支えるご近所力〜家族構成の変化に対応するには〜」


1月19日、文京ミ・ラ・イ対話の第3セッションとして「家庭を支えるご近所力〜家族構成の変化に対応するには〜」を開催しました。
京ミ・ラ・イ対話は、年間を通して「地域課題を知る」「解決策を考える」「解決策を深める」という3つのセッションで議論を深めていきました。最後となる第3セッションでは、第1セッションの「地域課題を知る」第2セッションの「解決策を考える」を基に、「解決策を深める」ことを目的に対話を行いました。
当日は、区内外から24名が参加し、「家庭を支えるご近所力〜家族構成の変化に対応するには〜」をテーマに、実践者(登録プロジェクト実践者、社会起業アクション・ラーニング講座受講生)からの、取組紹介やプロジェクト実践における問題提起をした後、テーブル毎に、それぞれのテーマについて、実践上の課題やニーズなどについて話し合い、対話を進めました。

DSC_7569

当日のプログラムは以下のとおりです。

【プログラム紹介】
1.イントロダクション
・第3セッションの目的と内容の確認
・第1セッション「地域課題を知る」、第2セッション「解決策を考える」の振り返り
・参加者による自己紹介
2.実践者からのプロジェクト紹介及び問題提起
・登録プロジェクトの代表者や社会起業アクション・ラーニング受講生など地域での活動を始めている方からの自分たちのプランの紹介と問題提起
3.対話「地域課題解決プロジェクトの実践課題について」
 ・「地域課題解決プロジェクトの実践課題」について、参加者それぞれが、以下の3つの対話のテーマに分かれてグループセッション(ワールドカフェ形式による)
4.私のアクション
 ・グループでの対話を振り返りながら、参加者全員が、テーマに関連した地域課題に対して自分にできるアクションをワークシートに記入
・参加者全員が自分自身のアクションについて発表
5.まとめ
・第3セッションのまとめと全体のふりかえり

【対話のテーマ1】「自分の持つ力を発揮できる地域活動って、どのようなもの?」
色々な世代、立場の人が、仕事や活動などを通して、もっと自分の可能性を発揮したい、役立ちたいと考えています。しかし、自分に何ができるか、どうやっていけばいいか、わからずにいる人も多くいます。地域活動が、多くの住民や地域に関わる人にとって、もっと自分の力を発揮できる場となるには何が必要でしょうか?

【対話のテーマ2】「積極的に参加しない人に地域参加を促すつながりづくりとは?」 
生活の中で課題を抱えている時、災害の時などは、日頃からの地域のつながりが大切になってきます。地域の活動や集会、イベントなどに参加しない方や、地域の人との接点が少ない方などに対して、どのように地域への参加を促せばいいでしょうか?

 【対話のテーマ3】「これからの社会を生きる子どもたちにどのような体験をさせたい?」 
子どもたちの成長には、学校や保育園の関係者との関係だけでなく、地域の大人たちとの関わりや学校では難しい専門的なことを体験することなども大切です。これからの時代を生きる子どもたちにとって、どのような体験をさせることが求められているのでしょうか?

 1.イントロダクション

開会にあたり、まず文京区の境野協働推進担当課長より、これまでの新たな公共プロジェクトの取り組みについて説明をした後、事務局の広石(㈱エンパブリック)から第3セッションのねらいと、第1セッションと第2セッションを通じて見えてきた地域課題と解決策のアイデアについて説明を行いました。第3セッションでは、これまでの対話の内容を振り返ると同時に、既にアクションを起こしている実践者の問題提起も踏まえながら、地域課題の解決策を実際に実行に移していく上で直面する課題やその解決の方法について、対話を通じて理解を深めていきます。また、この対話を通して、実行段階での課題解決や具体的な行動について、参加者全員で課題と解決策を共有し、参加者一人ひとりのこれからのアクションにつなげていくことを目指すこととしました。その後、参加者一人ひとりが、自己紹介と今の自分が興味を持っていることを発表しました。

DSC_7562 DSC_7580

2.実践者からのプロジェクト紹介及び問題提起

実際に地域課題の解決に向けて具体的な取り組みを始めている実践者から問題提起をしてもらうため、登録プロジェクトである(株)ツリーアンドツリーの林さん、プロジェクト支援を受けている子育てkitchenの田中さん、文京映画交流クラブ立ち上げチームの城石さんの3名から、それぞれのプロジェクトの紹介と現在抱えている課題について説明していただきました。
まず、(株)ツリーアンドツリーの林さんからは、対話のテーマ1「自分の持つ力を発揮できる地域活動って、どのようなもの?」について問題提起をしていただきました。林さんは、地域の方の力を活かした新しいタイプの介護や保育の展開を目指しており、まずはその実現のために、地域の高齢者による学童保育を、試行的に春休みに町会の会館を借りて実施する予定であることが説明され、問題提起としては有償ボランティアと無償ボランティアに、どのような関わり方をしてもらうのがいいのかといった点などについて提起されました。

DSC_7594

次に、文京映画交流クラブ立ち上げチームの城石さんからは、対話のテーマ2「積極的に参加しない人に地域参加を促すつながりづくりとは?」について、問題提起していただきました。映画を通じて地域のつながりづくりや高齢者の出番をつくることを実践していることや、今後は、単に映画を上映をし支援するだけでなく、引きこもりがちな高齢者をターゲットとして、そのような人が映画鑑賞をきっかけに地域参加を促すことを目指しているとの説明がありました。また問題提起としては、実現のため、地域の民生委員や町会といった地域のことをよく知っている方達と連携した出前映画上映会の展開について提起されました。

DSC_7600

最後に、子育てkitchenの田中さんからは、対話のテーマ3「これからの社会を生きる子どもたちにどのような体験をさせたい?」について問題提起をして頂きました。田中さんは、自らの子育ての経験を活かし、料理を通じて子どもの自立を促すことができることや、ママが子どもの成長を見守る肩の力を抜いた育児ができるといった効果がある台所育児について説明がありました。問題提起としては、「子どもたちにさせたい体験に求めることは何?」が提起されました。

DSC_7606

 3.対話「地域課題解決プロジェクトの実践課題について」

実践者からの問題提起を踏まえながら、それぞれの参加者が、自分にとって最も関心のあるテーマを3つのテーマの中から1つ選択し、テーマごとにテーブルに分かれてグループセッションを行いました。このグループセッションは、時間を区切り、参加者全員が席替えを行えるようにしたことで、参加者は関心の異なるテーマの対話にも参加でき、様々な意見が出されました。
以下に、グループセッションを通じて出された、各テーマの対話の内容の一部を掲載します。

【テーマ1】「自分の持つ力を発揮できる地域活動って、どのようなもの?」
・ 自分自身の想いを出せる場がない。声がけだけでもできるとよい。想いを共有し「共感」を増やすことができれば、活動への参加もしやすくなる。自分の居場所づくりが重要。
・ 思いを実現するためには、人とのつながりに加え、お金や関わる時間など、ある程度の仕組み化が必要だが、これが難しい。ボランティアだけで運営するのがすべてではない。
・ 地域活動に参加する上で、何を求められているのかがわからないと参加しにくい。参加者に求められる事を具体的かつ明確することで、どのように関わればよいのか、どこで力を発揮できるかもわかってくる。
・ 地域活動の難しさとして、「住んでいるから」こそ、地域のしがらみに縛られて行動できないことも多いのではないか。また、何かうまく行かなかったときでも、そこに住み続けることがなる故に気まずくなるのではないかと、二の足を踏むことがある。
・ 今までのつながりでない新しいやり方でのつながり方もあり、そこから新しい活動が生まれる可能性は高い。

【テーマ2】「積極的に参加しない人に地域参加を促すつながりづくりとは?」
・どの年代についても、男性は地域参加に積極的でない傾向がある。各世代ごとに、男性の地域参加を促す仕掛けが必要。
・地域活動において「単に楽しい」では、人は参加しない。貢献意欲がある方は多いので、助けてもらいたい、手伝ってもらいたいといった形で参加を促す方がよい。その人の出番があることで、積極的に参加かつ自発的な活動が実施される可能性が高い。
・町内会の活動については、若い世代にとっては「よくわからない」ということで、参加が滞りがちである一方、一度参加すると、深く関わらなくてはならないのではないかといった懸念がある。そういった意味で、期間限定のお手伝い募集(祭りのおみこしの担ぎ手など)、プチ町内会体験といった工夫をすることで、若い層の参加の促しもできる可能性が高い。
・町内会は、プラットフォームとして、人のネットワークもあれば情報伝達力も高く、地域活動をする時に活用すべきと思うが、そういったことを知らない人が多い。例えば、地域で何かやりたいことを投げかければ、協力してもらえることもあるのではないか。

 【テーマ3】「これからの社会を生きる子どもたちにどのような体験をさせたい?」
・ トライ&エラーが許されること。そして、遊びや娯楽の要素よりも、生活や生きる事に直結していることを体験をさせることで、子どもの生きる力や考える力が養える。
・ 大人が子どもの体験をおとなしく見守れること。大人はいろいろ用意しすぎる。大人が良かれと思って企画した内容(体験)は、子どもから見ると全くつまらないことかもしれない。しかもこの場合は、体験を企画する大人自身が一番楽しめていない。それは、子どもたちにも見抜かれている。まず大人が楽しむことが大事である。
・ 自分の殻以外のものを出会わせたい(親以外の大人と出会うこと、障害者の方について理解する、自然と触れ合うなど)
・ 大人なったからこそわかる習得しとけば良かったもの、今の時代にはないものなどを、子供に体験せたいという気持ちは強いが、あまり大人がお膳立てしすぎるのもよくない。子供たちにも企画させるといったプログラムづくりも必要である。

DSC_7616 DSC_7620

写真 1_2 DSC_7743

 4.私のアクション

グループセッション終了後は、それぞれの参加者がこの場で体験した対話の内容を振り返り、自分自身の考えや対話を通じて感じたことを踏まえながら、これからの自分にできる、地域課題に対するアクションについて考える時間を設けました。それぞれの参加者が、自分自身のアクションをワークシートに記入し、テーブルごとに各人が発表しながら、参加者はこれからのアクションを共有をしました。
以下に、今回の参加者から提示されたアクションを一部、掲載します。

■参加者自身による「私のアクション」

・ 地域の担い手促進のために、地域の方のやる事を明確にする。達成感を大切にする。住民の方々の背景に応じて選択肢を用意する
・ 「夢を持ち、未来を拓く」大人が楽しむ。新しい体験・経験をすることが子どもの「経験」に!「社会験学」の提供
・ これからの子どもたちの教育のために、父親自身が心から楽しめるキャンプを計画する。まずは、その作戦会議を!
・ うちの子とよその子の未来のために、これからの社会を生きる「大人」も楽しめる体験・交流の機会をつくる!!
・ 地域の大人の意識を変える。そのために自分の意識を変える。自分が楽しむ♪
・ 地域にシニアを呼びこむために、「サロン」からの転換。シニアが必要とされる場づくりに取り組む
・ 高齢者の社会参加を促すために、高齢者を尊敬し、知恵や経験を提供できる仕組みづくり
・ ママたちが自分のために集まれる場をつくりたい(そのために地域の高齢者の方のサポートを得られるようなつながり、交流の場をつくりたい)
・ 30代40代男性が地域に参加するための、声がけ(挨拶&イベント)の実施
・ 自分の力を発揮できる地域活動のために、まちに出てみる、今のありのままで人と繋がる

DSC_7661 DSC_7671

5.まとめ

文京ミ・ラ・イ対話では、「地域課題を知る」「解決策を考える」「解決策を深める」という3つのセッションに分けて実施し、年間を通じて地域課題とその解決に向けた取り組みついて、参加者と共に対話を行いながら歩みを進めていきました。第1セッションの行政や区外実践者の問題提起に始まり、第2セッションでは解決策のアイデアを、第3セッションでは実践者からの問題提起について対話を行ったことで、それぞれの参加者の意識や行動も、より具体的なものへとブレークダウンしていくことができたと感じています。
また、参加者同士が同じテーブルでやってみたいことを共有することで、「いっしょにやれば何かできるのではないか」という可能性を感じていた方も多く、早速名刺交換などをする場面も見られました。対話の場は、このような担い手同士をつなげ、コラボレーションすることで各々のプランがより現実的になる、またはさらに次への展開へと導くという一つの場としての役割も果たしていたといえます。
なお、第3セッションのなかで、プロジェクトの紹介と問題提起を行っていただいた、実践者(支援プロジェクト及び登録プロジェクト実施者、社会起業アクション・ラーニング講座受講生)のプランについては、2月11日に開催する「文京社会起業フェスタ2014」でも、より多くの方へ詳しい内容や進捗についての発表を予定しています。
ご興味・ご関心がある方は、是非とも「文京社会起業フェスタ2014に足をお運びいただければ嬉しく思います。

 


Check Also

【開催レポート】ファシリテーター養成コース

活動支援コーディネーター養成講 …